ポラロイドでトーキョータワー

あの赤い電波塔の存在感は小さい頃も歳を重ねた今もとてつもなく、それにまつわる沢山の記憶がわたしの中にある。

手をひかれておじいちゃんと歩いた子供の頃、ハタチの時に見た雨に霞む眼下の寂しいビル群。
30を過ぎてから何度も見た怖いくらいの夕焼けと夜景。
その時どきにものすごい印象を植えつけてくる。
色のせいなのか。ノスタルジックな形のせいなのか。
空に近い場所のせいなのか。
とにかくわたしはトーキョータワーとその展望室が大好きでカメラを手に何度も出かけて行った。

色んなカメラでたくさん撮ったのだけれど悲しくもほとんど失くしてしまい、残っているのはこのポラロイドで撮ったものだけかもしれない。
今となっては必要以上にセンチメンタルに見えるよ…。
市松模様みたいなブルーとオレンジのものは貿易センタービルの展望室にあった椅子で今はもう無いけどこの椅子もものすごくノスタルジックでポラロイドのぼんやり感がものすごく合っていたなと思う。
その場所から見るトーキョータワーもやっぱりとてもいい感じの昭和感。
そうね、そう。そうなのだ。
うらぶれ感がはんぱなくて置いてあるお土産がレトロ過ぎて悲しかったはずのあのトーキョータワーが、デートスポットだノッポンだ、なんだかんだとある時から急にキラキラと盛り返し始めたけど、わたしは絶対あの赤い電波塔はアナログカメラで撮るのが正解だと思う。
ものすごい高そうなレンズをくっつけたデジタルカメラよりも絶対にフィルムを巻いてファインダーのぞいてカシャって撮るのがいいに違いないのよ。
今度行った時にiPhoneで撮りまくっても「あー、やっぱりフィルムカメラじゃないとだめねー」って言いまくるわ。絶対よ。
ミラーレス一眼で動画撮りまくっても「今度来るときは8ミリカメラ持ってこよう!」ってのたまうわ、わたし。
たぶん。きっと。ぜったい。

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